身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

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貧困親子が紡ぐ絆の物語 貧困の連鎖~全7話あとがき~

 

 

 

東大受験に塾なしで挑む!底辺家庭の子育て体験談

 

あとがき

 

現実

 

自叙伝を簡潔にまとめた貧困親子が紡ぐ絆の物語~貧困の連鎖~全7話

 

いかがだったでしょうか?

 

興味を持ってくれた方も、そうでない方も、まずは読んでいただき本当にありがとうございますm(__)m

 

自叙伝を書くに至った経緯は別記事にありますが、当初は私の身の上を話すことに抵抗がありました。

 

というのも、皆さんは貧困という言葉にどんなイメージをお持ちですか?

 

良いイメージを持っている人はいないですよね。

 

私は、貧困=恥、惨め、みっともないというマイナスのイメージを強く感じ生きてきましたので、それをオープンにするというのは自ら生き恥を晒しているようなものだと思っていました。

 

それほど幼少期から蓄積されてきた「闇」というものは、そう簡単に消えることはないのです。

 

しかし、私は貧乏自慢がしたいわけでも貧困の話がしたいわけでもありません。

 

伝えたいのは【現実】なんです。

 

なんだってそうですが、生まれながらの環境も、親だって自分の好きに選ぶことはできませんよね。

 

全ての人が与えられた環境の中で育っていきます。

 

その中で大切なのは、現実の世界でどうやって生きていくかです。

 

私達は人間が作った社会の中で生きていくしかありません。

 

それが嫌であろうと何であろうと、その枠の中で生きていくしかないのです。

 

父親のいない貧困家庭で育った私は、様々な経験をして大人になり、やがて子どもを授かると、幸せとはほど遠い現実を突き付けられました。

 

好き勝手やって、毎日を楽しく過ごすことが自由だと思っていた私には、お金もなければ学力や武器だってありません。

 

そんな人間がこれからの時代を生きる子どもを育てられるでしょうか?

 

生活していくお金すらなければ、それを打開できるほどの能力もない。

 

先のことを考えれば考えるほど将来に希望が持てず、自分の幼少期と同じ貧困で苦しむ未来しか見えません。

 

それならいっそのこと家族全員で死んだほうがいいと何回も思いました。

 

しかし、目の前には無邪気な笑顔で人差し指を掴んでくる赤ちゃんがいました。

 

この子は生まれたばかりで、未来はいかようにも変えられるはず。

 

親が作った貧困を継がせてはいけない。

 

この子には私達がいるじゃないか。

 

そうだ。親子で力を合わせていけばこの現状を打破することができるかもしれない。

 

ならば先がない自分の未来よりも、子どもを生かすことに全てを懸けるしかない。

 

できるか?できないか?ではなく、やるしかないんだ。

 

この思いで今までやってきましたが、私は子育てをしてきたという言葉よりも

 

【子どもと一緒に育ってきた】という言葉の方が正しいです。

 

子育てって、親が成長できる唯一のチャンスだと思うんですよ。

 

子どものために必死に考えれば考えるほど自分も成長できます。

 

私と同様の実例を見たことも聞いたこともないので、恐らく私の経験はかなりレアなのでしょう。

 

ですから、こういった体験談が誰かの役に立つかもしれないと思い自叙伝の執筆をしているわけです。

 

 

東大のアドミッションポリシーと教育方針

 

現在、息子は東大受験に向けて受験勉強の真っ最中ですが、東大のアドミッションポリシーにはこう書かれております。

 

 

東大のアドミッションポリシー
入学試験の得点だけを意識した視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも、学校の授業の内外で、自らの興味・関心を生かして幅広く学び、その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人を東京大学は歓迎します。

 

私はこれを見て驚愕しました。

 

どうしてか?

 

それは、東大のアドミッションポリシーと、私が息子と一緒にやってきた教育方針は、同質のものだったからです。

 

小学生の頃からやってきた他人との差別化や非認知能力の身に付け方も根本的な考え方は同じです。

 

公立中高一貫校に塾なしで合格した時もそうでした。

 

そこに入るための勉強なんて必要ない。

 

やっていることが本物で、必要な能力が備わっていれば対応できる。

 

「あぁ、やっぱり。そうだよね。だって、私達親子は学歴を求めているのではなく、この社会で生き抜いていくために学んでいるのだから、そこを追い求めていれば自然とそうなるよね」

 

私のような低学歴の人間が東大のアドミッションポリシーを知ってて子育てをしてきたはずもなく、これを見たのは息子が高1の冬に東大を受験すると決めた後です。

 

今から12年前、私は誰に教わるわけでもなく、子どもを生かすことだけを考えた結果が【自己の探求】という学びの本質だったのです。

 

 

人は【王道】と呼ばれるルートだけが正解だと思い、そこからはみ出していると、それが変わり者、偽者のように感じ、白い目で見ることがあります。

 

己の力を貪欲に求め、頑張っている人間に

「どうせ無理」だとか「時間の無駄」だとか言って足を引っ張ろうとする人もいます。

 

しかし、そのような人間は、誰一人として同じ舞台に上がってくることはありません。

 

どれだけ人に笑われようと、どれだけ邪魔が入ろうと、自分にとって意味のあることを真剣にやり、それが正しいものであるのなら、自分を信じて真っすぐ進みましょう。

 

 

 

現在執筆している自叙伝は私の幼少期から息子の東大受験までの話となっており、35万字オーバーの長編です。

 

今回の【貧困親子が紡ぐ絆の物語~貧困の連鎖~全7話】に興味を持ってもらえた方なら絶対に気に入っていただけると思いますので、どのような形でお見せするかは分かりませんが読んでいただけたら嬉しいです。